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向日葵の丘ー監督日記 いよいよ、劇中映画のタイトルも届く! [編集]

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先日、撮影してもらった劇映画のタイトル等の撮影が終わり。それを加工したものが送られて来た。といっても何のことだか分からないと思うが、一言で言えばこの映画の最後の素材が出たということ。これを本編に入れこめば編集は完了である。

さて、次は映像は僕の手を離れて専門家にカラコレというものをやってもらう。「カラーコレクション」の略だが、要は映画の色調整をする作業dあ。明るさ、色あいを直し。統一する。同じシーンでも何日かに渡って撮影すると、光の具合がちがってくる。何日にも渡らなくても、午前と午後では違う。映画の中では何日も、何時間も経っていないので、そろえる必要があるのだ。

あと、初夏に撮影したシーンだと緑がまだ鮮やかではないので、少し手を加えるとか、冬のシーンも初夏に撮っているので逆に、寒々しくするとか、そんなふうに色や明るさを調整する。そして整音作業というのも頼まなければならない。こちらも映像同様、聞きやすくするために、ボリュームを上げたり下げたり、余計な音をカットしたり、最後の音入れ作業の前段階の作業。

「これでようやく監督はホッと一息ですね?」と言われそうだが、もう次の作業が待っている。メイキングの編集。そして英語字幕のための撮影台本作り。さらに宣伝用のスチール選び。そして週末には神戸で「朝日のあたる家」上映会。トークイベントに参加させてもらう。ますます忙しくなってしまう....がんばらねば!


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向日葵の丘 監督日記  いよいよ最後の撮影? [編集]

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撮影。何を撮るの? 撮影終わったんじゃないの? ひまわりも撮ったし? いえいえ、撮影は俳優や風景を撮るだけではない。でも、いよいよこれでラスト。出来がガリが楽しみだ。

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向日葵の丘ー監督日記 映画監督は冷静ではいけない? 感情的でないと駄目? [編集]

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「監督〜ちゃんと冷静に仕事してくださいよ〜」とメールをくれたスタッフがいる。このFBで「毎日、泣きながら編集している」と書いたのを読んだようだ。彼が思うのは「監督たるもの感情に流されず、冷静に客観的に編集をするべきだ!」という意見なのだろう。

基本的には合っている。「この女優さん。好きだから長めにカット使っちゃおう〜」と、不必要に個人的な趣味で編集するのは駄目。このカット撮るのに撮影部さん苦労したのに、全く使わないと申し訳ないから残そう」とかいうのも駄目。だが、映画というのは、そもそも感情に訴えかけるもの。それを客観的に冷静になって作業しているだけではいけない。

そもそも、監督というのは観客の代表であり、一番最初に俳優の演技を見て、映像になったものも見る。そこでどう感じるか? 感動するのか? 笑うのか? 泣くのか? それが重要なのだ。どう感じたか?で演出や撮影方法が決まる。

逆に言えば、感動的な演技を見て、冷静に客観的に捉えるというのは、その芝居に感動できないということ。それは冷静なのではなく、感動できる感性がないのではないのだろう。だから、観客の代表であり、最初の観客である監督はある意味で冷静で客観的ではいけない。観客と同じ感性の目を持ってなければならない。

黒澤明監督の「静かなる決闘」の撮影中。主演の三船敏郎の演技にカメラマンは感動したという。あまりの感動に手が震えるので、カメラが揺れてはいけないと、手を離して撮影を続けた。そのとき「黒澤監督はどんな表情で見ているのか?」と思い、振り向くと、ボロボロと涙を流しながら三船の芝居を見ていたという。

また、「男はつらいよ」シリーズの撮影。本番中に渥美清さんのアドリブでスタッフまで笑ってしまい、NGが出ることがよくある。俳優でない人の笑い声が録音されるのはまずい。で、そんなとき大笑いして一番NGを出すのが山田洋次監督。それらのエピソードを聞くと、冷静で客観的というより、監督業は一番、感受性が強く、一番笑って、一番泣くタイプの人ではないか?と思える。

なのに、昔から映画界では「監督は冷静沈着。客観的に芝居を見なければ駄目だ」という人が多い。確かに、現場で取り乱したり、泣き崩れたりするのはマズい。でも、やはり、巨匠たちのエピソードを聞いていると「冷静」「客観的」より「感情的」な人が多い、少なくても編集作業ではその資質が必要だと思える。

自分で監督した作品は何度も映画館へ行き、どこで客が笑い、どこで泣くか? どこでどんなリアクションをするか必ず確認する。東京だけではなく、行ける限り全国の映画館へ行く。そこで客席には座らず、壁ぎわに立ち。スクリーンと客席を交互に見ながら、客の反応を確かめる。

客層も、若い人、学生、子供、男性、女性、お年寄りといろんな人を見る。面白いことに、どの県でも、どこ劇場でも、皆、同じシーンで笑い、同じシーンで泣く。これは国内だけでなく海外で上映しても同じ。そして、それら泣けるシーンと笑えるシーンは、皆、編集時に僕自身が泣き、笑った場面である。

つまり、自分が泣けないものは観客も泣けない。自分が笑える芝居はお客さんも笑うということ。自分は泣けないのに、或いは笑えないのに「観客を泣かそう」「笑わそう」と考えて、編集すると駄目。それが分かってから、編集しているときに、泣けるか?どうか? がかなり大事なポイントだと考える。で、今回、何シーンで泣けたかな? 果たして劇場ではどうか? 楽しみである。

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向日葵の丘ー監督日記 やっと編集が終わったと思ったのに! [編集]

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編集した映像をまたDVDにして確認。

もう、問題点はないと思ったのに、直さねばならない箇所を発見。

メモを取りながら見ると何カ所も! 

そういっている内にエンドロールが送られて来た。

よし! これをつければ完尺がでる。

今日は完成版を音楽家さんに送ったら、

3ヶ月ぶりののんびりできると思ったが、

そうも行かないようだ。


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映画の中にもう一本の物語ー黒澤明監督の「赤ひげ」と「向日葵の丘」 [編集]

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もう一度、正確にタイムを計ると、

前半が1時間9分50秒。

後半が1時間5分21秒。

合計、2時間15分11秒。

「あと、11秒くらい、がんばって切ればいいのに」という人もいるだろうが、水泳のタイムではない。短ければいいというものではなく。物語にとって本当に必要な時間と、観客が映画を観ていられる体力とを考えて設定した時間にどこまで近づけるか?が大切。その意味では目標達成である。

まあ、でも、最初は2時間45分もあったのだから凄い。それを30分も短くした。といっても、まるまるカットしたシーンはそう多くはない。1シーンだけある俳優に問題があり、全く使わなかったが、それを入れても*****、*****、と短い場面が3つくらいだ。

ほとんどのカットは各シーンの頭と最後。

そしてそれぞれにカットを1秒、2秒とカットして行った。だからこそ、30分切っても物語は繋がるし、説明不足にはなっていない。そう書くと業界の友人などは「だったら、もう少しがんばって2時間にすれば、いろんな面でメリットが多いのに!」と必ずいうが、それは駄目だ。

今回の映画。というより、僕の作品は基本的に長い。なぜか?というと、実は中身が通常の映画の2本分あるからだ。時間ではない物語がだ。分かりやすくいうと、本来なら2本の映画として作れる分量を1本の映画として完成させている。近い形でいうと黒澤明監督の「赤ひげ」

あの映画は2本どころか、4、5本分の物語の分量がある

(原作は短編集だし)中でも、山崎努さん演じる佐八のエピソード地震恋人と生別れになる話)はそのまま1本の映画にできるだけの中身と分量。本来の主人公は保本(加山雄三)なのに、あのパートは完全に佐八が主人公。保本は登場しない。まさに、山崎努・主演の物語となっていた。

通常、あの種の話を持ち込むと映画内映画になってしまい、上映時間が長くなる(実際「赤ひげ」はそうなった)だから、台詞で説明したり、フラッシュバックで回想させて時間をかけないようにする。それが多くの映画の手法。でも、それでは、あの佐八の悲しみや葛藤を伝えることはむずかしい。あそこまで延々と描いているからこそ、体感できる。

だからこそ、加山雄三演じる保本が心変わりする場面でも

納得いくのである。それと同じ手法を使ったのが僕の監督2作目「青い青い空」。熱血教師・八代先生(波岡一喜)の過去。彼とオカンとの物語がかなりの時間を割いて描いた。だからこそ、生徒たちが真剣になって行く心境にも共感し、最後はもう応援せずにはいられなくなる。それは「赤ひげ」から学んだ手法。

なかなか、むずかしく。手間も時間もかかるので、あまり実践する人はいないが、お手軽テレビドラマ(回想やうわさ話で人物を簡単に紹介する)方法論では伝えられないものがある。今回も、それに近い手法を使った。だから、2本分の物語が混在する。「青」は生徒たちと八代先生。さて、今回は?  ヒントは「GF2」ー

その手法がとてもうまく機能していて、下手すると今回の物語は「青い青い空」路線の第二弾と思われそうなところが、それを凌ぐものが出来きそうだ。ともあれ、それを2時間15分でまとめられたのは、自分でビックリ。

それが出来たのは多くの俳優が役やテーマを理解し、魂を削る芝居をしてくれたからである。と、長々書いたが、本日は書き出し大会である。

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向日葵の丘ー編集日記  2時間15分台を達成! [編集]

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最終日の前にデスクトップ・パソコンが動かなくなり、

データを全て別のHDに移し、ノートパソコンで作業。そして昨日。タイムを計ると2時間15分と83秒ほど。それを縮めつつ。問題のある箇所を頭から直して行く。

こうして、今朝、2時間15分と10秒のタイム。これで確定。問題箇所は全て直した。3ヶ月がかりの編集がようやくここまで来た。と、書くと「おめでとうございます」とコメントをくれる方がいそうだが、まだまだ、おめでたくはない。

編集作業はまだ続く。

現在、美術部さんに制作してもらっている劇中劇のタイトル絵。撮影部さんがそれを8ミリフィルムで撮影。さらにハイビジョンで再撮影したものを、本編に入れる。そのあとにエンディング・クレジットを制作。それを最後に繋いで始めて編集終了。

だが、本編部分は確定した。これを書き出して音楽家さんと音効さんに渡し、作業をしてもらう。すでに、前段階のものはお渡ししているので、長さも決めて作ってくれる。

こう書くと、「ほっと一息ですね?」

「しばらく休んで下さいな」と言われそうだが、「書き出し」という作業が残っている。映像データは編集ソフト上で存在するだけ、それを書き出して始めて形となる。それに数時間。さらに、それを音楽家さんようにフォーマットし直すのに、3−4時間。DVDに焼くと1枚2時間かかる。

本日はその作業が続く。そして、まだ劇中のCM作りが待っている! そしてモノローグ原稿の直し。そしてカラコレ。あとはMA。完成までの道のりはまだ続く。

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向日葵の丘ー監督日記  前後編を続けて見る! [編集]

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映画「向日葵の丘」編集最終日。それぞれに1時間少々ある前後編を一気に見た。これまでは、前半を見て、1日がかりで直し、その翌日に後半を書き出して観て....という形だったが、今回は初めて前半後半を一気に見た。映画館で見るのと同じ状態だ。休憩はない。

個々のシーンの印象や感想はすでに書いたが、やはり、前半は楽しく、笑いながら見れる。それが後半。もうオープニングから悲しい。そこからは胸締め付けられ、涙の場面が連続。そしてクライマックスは感動の涙の連続。まだ、涙が溢れているのに次のシーンでまた涙が溢れる。

観客の視点で観ながらも、同時に監督して問題点がないか? 分かりづらい部分はないか? 短縮を考えながらも、もう少ししっかりと映像を見せないと伝わらないのでは?という観点からも観る。忘れないようにメモを取ると、以下の写真のようにA4ペーパー4枚にもなった。

そのほとんどは***のアップ。1秒長いとか。そんなことばかりなのだが、いくら直しても直す部分は出て来るものだ。パソコン上で観るのと、大型モニターで観るのはやはり違う。これが映画館で観ると、また別の粗が見つかったりするので怖い。

そして上映時間。2時間15分を目指して、あと83秒ほど長いのだが、全然問題ないという感じ。もう少し長くても大丈夫だろう。カットが短く、分かりづらい部分があるほど。調子に乗って切りすぎたところもある。だが、カットしたことで前半はスピーディになって見やすくなった。

あと自分が脚本を書き、監督した作品というのは、よ〜く内容を知っているので、実は観ていて退屈しやすいということがある。最初は「うまく行っているかな?」とドキドキしながら観るが、繰り返し観ていると感動も薄らいで来て、全編を通して観るのが億劫になるもの。なのに、今回も退屈せず、2時間15分。一気に観てしまえた。初めて見る人ならもう全然問題なく、楽しく、そしておおいに涙するはず。

さて、このあとはmemoに従い、直し編集。そして、いよいよ、本日中に編集終了だ

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向日葵の丘ー監督日記 いよいよ最終日!本日で長さは決着。 [編集]

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3ヶ月に渡る編集作業。いよいよ、本日が最終日。小さな直しはまだ先もできるが本日で尺(長さ)を決めて、それはもう動かせない。昨日までの作業でタイムを出してみた。

前半1時間10分44秒

後半1時間5分39秒

これまでと同じように、時間と分までの計算なら前後編ともに目標達成! 2時間15分になった。が、秒の単位を足すと、まだ83秒長い。本日1日、格闘してみて、無理はせず、その時間を最終決定にする。

そもそもの話をするが、テレビドラマの場合は1時間ものだと、ドラマ部分は正味43分くらい。それは長くも短くもできない。秒単位まで計算して仕上げる。だから、「今回のエピソードは何か回想シーンが多かったなあ」というときは、尺が足りなくて、過去の映像を使い時間合わせをしたということが多い。

それに対して映画は基本的な決まりはない。だから、1時間10分くらいの映画から、6時間にも及ぶ大作まである。だが、お客さんの気力、体力を考えると、1時間45分から2時間。そのくらいが見やすい長さなのだ。

あと、長くなると映画館側が嫌がる。2時間の映画なら1日4回上映できるが、4時間なら2回になる。入場料は同じなので、収入が半減する。だから、映画館側へのアピールを考えるなら2時間以内にするのがベスト。といって、短くすることで作品のクオリティを下げるなら本末転倒だ。

今回の「向日葵の丘」シナリオ上で計算すると、1p1分と計算する。135pなので2時間15分。でも、荒編集してみると3時間あった。それをさらに詰めると2時間45分。ま、そこがスタート。編集を始めた。


シナリオで読むと必要でも、映像にすると、そこまで説明しなくても分かるというシーンも出てくる。テンポやリズムは大事なので、長いシーンは短くする。そして、俳優さんの演技も期待はずれの人は、やはり短くする。今回もほとんどの俳優は素晴らしかったが、やはり力足りない方も少しいた。

決して手抜きした訳ではないのだろうが、ときとして俳優は100%の力を出さず、「お仕事」をすることがある。或いはギャラに相当するレベルで済ませる。テレビドラマを見ていると、そういう方がときどきいる。が、それでは困る。だから、こちらも「やる気」にさせる努力をするのだが、結局、それなりで終わる俳優もいる。或いは期待したのに、そこまでの実力がなく、プロとは言えない芝居しかできない新人もいる。

そんな俳優のシーン。全部をカットすると、物語が繋がらなくなるが、できる限りカットして、目立たないようにする。本来なら別の俳優でもう一度撮影したいくらいだが、それには高額の予算がかかる。また、その俳優を選んだのは僕だ。本当に実力を見抜けなかった自分自身の責任。

でも、芝居が落第点の場合は躊躇なくカットできるが、いい芝居なのにいろんな理由でカットせねばならないときは辛い。先にも書いたが、物語のスピードやテンポは重要だ。その中でどうしても切られねばならない台詞や芝居も出てくる。そんなときは本当に苦しい。その場面だけ見れば、あった方が面白くても全体から見たとき、その場面で物語が停滞することになるのだ。

様々な理由や価値観で、編集。結局、まるまるカットしたのは、3シーンくらい。「それが分かってれば撮らなければいいのに!」と言われそうだが、撮ったからこそ、それが判断できたし、「せっかく苦労して撮ったんだから」と残すと、それは映画全体を駄目にすること。「あの日。本当に大変だったし、**さんはがんばったからなあ」と残したくなる場面もあるが、冷酷さが必要だったりする。


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向日葵の丘ー監督日記  いよいよ、残り1分、、、 [編集]

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1分、60秒、1800フレーム。「あと少し、そのくらい切れるでしょう?」 と思うかもしれない。が、減量に挑んだことのある方なら痛感していると思うが、ある程度の体重を下回ると、なかなか減らないのだ。つまり、あとは骨とか内蔵とか、そんなレベルになってしまう。

映画であと1分というのも、そういう状態だ。1シーンまるまる切れるのはもうない。1秒ずつ、60カ所切れば、1分だが、3秒のカットを2秒にすると意味が違ってくるので、切ることはできない。

それでも探して、30秒ほど、切る。と、まだ手直ししていないシーン。アフレコで台詞を変える予定の場面を直していないことに気づき作業。計ると、また1分に戻っていた。。。

とにかく、もう一度書き出しをして、テレビ画面で確認だ。けど、そのために3時間。かかるのが憂鬱。。。データを全てコピーしておいて、2台のパソコンで編集すれば、書き出し待ち時間の間に、もう1台で編集できたのに。。。

でも、今からコピーすると30時間くらいかかる。。。。

書き出し待ちの間に、CMパートの作業だ。

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あと3分だぁ! [編集]



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あと3分だぁ!